2015-06-17

PowerShellでExcelを操作する - 下線の操作編 -

PowerShellでは、Excelファイル(エクセル 拡張子xls、xlsx、xlsm等)を操作することもできます。

Excelファイルは、Officeソフトの中でも特に使用頻度が高く、業務で毎日使用しているという人も少なくないと思います。

そんな毎日使用するものだからこそ、定型業務をPowerShellで自動化していきましょう!!



Excel操作 8回目の今回は「PowerShellでExcelを操作する - 下線の操作編 -」です。

前回はフォントサイズや文字色、文字スタイルなどの指定方法について書きました。
⇒ 前回の記事はこちら 【PowerShellでExcelを操作する - フォントの操作編 -

今回は、その続きとして下線の指定方法を書いていきます。


<前準備>

・C:\TESTフォルダ内に、AAA.xlsxのExcelファイルを作成しておいてください。
 AAA.xlsxの内容は空のままでOKです。


それでは早速、例文を記述していきます。



---------ここから-------------------------------------------------------------------------------------

# Excel操作 下線の操作編


# Excelを操作する為の宣言
$excel = New-Object -ComObject Excel.Application

# 可視化しない
$excel.Visible = $false

# 既存のワークブックを開く場合
$book = $excel.Workbooks.Open("C:\TEST\AAA.xlsx")

# ワークシートを番号で指定し、接続する
$sheet = $excel.Worksheets.Item(1)

# 指定したセルに文字列を入力
$sheet.Cells.Item(2,3) = "PowerShellで作成"

# 下線を使用する前の宣言
$Underline = "microsoft.office.interop.excel.xlUnderlineStyle" -as [type]

# 直線下線を設定する
$sheet.cells.item(2,3).font.Underline = $Underline::xlUnderlineStyleSingle

# 上書き保存
$Book.Save()

# Excelを閉じる
$excel.Quit()

# プロセスを解放する
$excel = $null
[GC]::Collect()

---------ここまで-------------------------------------------------------------------------------------

上記内容をコピーし、PowerShell ISEに貼り付けて、実行してみてください。

処理完了後、C:\TESTフォルダ内のAAA.xlsxを開くと、画像のように入力されると思います。


セルC2に入力された文字列に、下線が適用されているのがわかるでしょうか。


それでは1行ずつ解説していきます。
(コマンドが記述してある部分だけを数えて1行目、2行目…としています)


<解説>

◆1行目~5行目
$excel = New-Object -ComObject Excel.Application
$excel.Visible = $false
$book = $excel.Workbooks.Open("C:\TEST\AAA.xlsx")
$sheet = $excel.Worksheets.Item(1)
$sheet.Cells.Item(2,3) = "PowerShellで作成"

この5行についてはもはやお馴染みですね。
内容がわからない場合は【PowerShellでExcelを操作する - 基礎編 -】をご覧ください。


◆6行目
$Underline = "microsoft.office.interop.excel.xlUnderlineStyle" -as [type]

6行目では、Microsoft.Office.Interop.Excel クラスのxlUnderlineStyle 列挙型というものを使用します。
要するに、アプリケーション(Excel)内で下線を操作しますよ~と宣言しているわけです。
この一文がないと、その後の処理がエラーとなりますので、必ず記述してください。


◆7行目
$sheet.cells.item(2,3).font.Underline = $Underline::xlUnderlineStyleSingle

7行目で下線を設定してます。
下線の種類は下記4つのいずれかを指定することができます。

<下線の種類>
  ・直線下線       xlUnderlineStyleSingle
  ・二重下線       xlUnderlineStyleDouble
  ・直線下線(会計)  xlUnderlineStyleSingleAccounting
  ・二重下線(会計)  xlUnderlineStyleDoubleAccounting



◆8行目~11行目
$book.Save()
$excel.Quit() 
$excel = $null
[GC]::Collect()

この4行についても割愛させていただきます。
内容がわからない場合は【PowerShellでExcelを操作する - 基礎編 -】をご覧ください。


例文の解説は以上となります。


下線はセルに入力された文字列を対象とするものです。
太字の設定等と同様に、強調表示のため使用されることが多いと思います。


今回ご紹介した下線とは似て非なるものとして罫線があります。

罫線の操作については「PowerShellでExcelを操作する - 罫線の操作編 -」をご覧ください。

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